今回は、恋雪(こゆき)や慶蔵(けいぞう)の原作中には出てこない毒殺事件の裏側という超キメ通な話題になりますので、お時間のある方はぜひお付き合いくださいませ!これを知っておくだけであなたもキメ通になれること間違いなしです!
事件の犯人は誰?
結論から言うと、事件の犯人は素流道場に隣接している剣術道場の跡取り息子のようです。
毒殺事件があった日に向かいに住んでいるおばあさんが、素流動場から出ていく跡取り息子と門下生を目撃しています。
by設定こぼれ話の続き
なぜ事件は起きたのか?
設定こぼれ話に載っているのですが、事件の発端はこうです!
隣の道場には恋雪と同じ年頃の跡取り息子がいました。彼は恋雪のことが好きでしたが、非常に乱暴で横柄な性格をしており、身体の弱い恋雪のことを思いやることができませんでした。具合が悪い恋雪を無理やり外へ連れ出し、恋雪が喘息の発作を起こしたのを見て怖くなり、苦しむ恋雪を放置して逃げました。狛治が恋雪を発見しなければ恋雪は死んでいたところでした。この件で慶蔵が怒り、隣の道場と素流動場は試合をすることになりました。慶蔵が後に控えていましたが、十六歳の狛治が一人で九人を倒し、今後素流道場と小雪にかかわらない約束するよう言いました。跡取り息子は怒って取り乱し、木刀ではなく真剣を振り回して狛治に斬りかかりました。狛治は振り下ろされる刃を側面から拳で打叩き、真っ二つに折りました。その技は狛治が一番得意な『鈴割り』という名前の技です。その技のあまりの美しさに、隣の道場主は感動し、負けを認め、跡取り息子の無礼を詫び、素流道場への嫌がらせをやめました。数年は静かでしたが、隣の道場主が亡くなって、狛治と恋雪の結婚の話を聞きつけた跡取り息子は、焚きつける門下生の声もあり、戦っても負けるので、素流道場の井戸に毒を入れました。
慶蔵と恋雪の最後
毒を飲んでしまった後、慶蔵は愛娘の恋雪を抱えて医師の家まで血を吐きながら走っています。自分も毒に侵されているにもかかわらず、さすがお父さんです。
小雪はすでに亡くなっていましたが、慶蔵は亡くなるまで数時間かかっており、長く苦しんだという設定になっています。
自分もお父さんになった今、慶蔵の気持ちは痛いほどよくわかりますが、実際にここまでの行動ができるということ自体が尊敬でしかありません。安らかに眠って下さい。
その後の狛治
狛治は恋雪と結婚すること、道場のあとを継ぐことを墓に眠る父に報告に行って、事件が起きたその場にはいませんでした。父の願いどおり、ようやくまっとうな人生を生きれるという僅かな希望すら絶たれてしまい、身体の底から憎しみが溢れ出て、剣術道場の人間67名を素手で仕留めてしまうこととなります。鬼よりも鬼と化してしまったんですね。
鬼をつくるのもまた鬼。自分の在り方まで考えさせられるシーンで深く印象に残っています。猗窩座の過去を知ってしまうと、いくら煉獄さんを殺した男だとしても憎めなくなってしまいます。。。
そしてどれだけ狛治が辛い心境だったのかというのが、無惨の左手で顔面を貫かれ多くの血を与えられた時のセリフからわかります。
「・・・どう もう・・・どうでもいい・・・全て・・・が・・・」
このセリフから、狛治が打ちのめされているのが伝わってきます。
炭治郎も家族を殺されて似たような環境なのですが、何が違うのかと言うと、大事な人を殺したのが鬼ではなく、同じ人間だということです!
「どうでもいい・・・全て・・・が・・・」
鬼になった猗窩座に残っていたもの
猗窩座として鬼になった狛治が、人間の記憶が残っていないものの、芯で貫いていたことがあります。
それは童磨が言っていた
・絶対に女を喰わなかった、殺さなかった
・弱いものが嫌い。みると虫酸が走るほど嫌い。
という2点でした。
鬼になった狛治の心にも恋雪が寄り添ってくれていたのでしょうね。
そして弱い者が嫌いな理由も、それは弱いものは正々堂々やり合わず、井戸に毒を入れるからと猗窩座になる前(鬼になる前)に強く嫌った感情が、心に残ったままだったのでしょうね。
まとめ
いかがだったでしょうか?
いくら煉獄さんを殺した猗窩座でも、この事実を知ってしまったら、逆にファンになってしまうんじゃないでしょうか?鬼の過去の話でも1位2位を争うほどの悲しいお話です。
これを読んでくださり、少しでも作中では語られない『鬼滅の刃』のもう少し奥の方まで知ったうえで、もう一度読み返してみると、また違った視点で物語が見えてくるかもしれませんね!
それではこの辺で失礼します!
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